葡萄品種に応じて醸造樽を選択しています。醸造樽を造る木材の原産地、オーク材の樹齢、木材の乾燥方法や、樽板の内側に施される焼き締め処理は、ワインのアロマとストラクチャーに重要なインパクトを与えます。
白ワインの場合は、ワインにあまり香りのインパクトを与えない為に、軽く長い時間をかけて焼き締め処理を施した、3種類のフランス産木材を継ぎ合わせた樽を使って、ワインの持つミネラル感を大切にしています。赤ワインの場合は、2種類の228リットル容量バリックを使用しています。ピノ・ノワールは、ワインに軽くトースト香を与える為に、程よく焼き締め処理が施された、フランスの最高品質で名高いトロンセ産の樽を使用して、コクと程よい酸味が調和した、たくましさとミネラルを備えたワインに仕上げていきます。ガマレー、メルロー、カベルネ・フラン、シラーは、弾けるような果実味や仄かな香りの複雑さ、そしてワインの味わいにに奥行きを与えるトーストのような香りづけをする為に、同様に程よく焼き締め処理を施されたフランス中央部、ベラン、ニエーヴル産の樽を使用しています。